2020年05月22日

引退ドキュメント-47 ヨーロッパの旅から帰京。

40年前の5月22日(木)

この日12日から渡航していたテレビ朝日引退特番収録のヨーロッパの旅が終わり、
アムステルダムから帰京。
約10日間の独身最後の海外の旅だった。
夜TV「ザ・ベストテン」(21:00〜 TBS)自宅で休養の為生出演は無し。VTR出演。
「謝肉祭」が先週1位からワンランクダウンで2位。
5月1日に収録と思われるVTRが流れた。

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<追記>
この日のスポーツ新聞に百恵のレコード会社「CBS・ソニー」の
新社長就任のニュースが掲載されている。
「CBS・ソニー」創立時「SONY」から転籍した小沢敏雄氏が新社長へ。
「CBS・ソニー」の顔だった、前社長の大賀典雄氏は会長へ。

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※5/20に新記事を追加しました。
タグ:謝肉祭
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2020年05月21日

引退ドキュメント-46 注目の新曲『ロックンロール・ウィドウ』発売

40年前の5月21日(水)
シングル『ロックンロール・ウィドウ』発売
オリジナル・アルバム『メビウス・ゲーム』発売

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http://kayochronicle.sakuraweb.com/disco-sg30rocknrollwidow.html

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ジャケットイラスト:鶴田一郎

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スリーヴ

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予約特典ポスター


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引退へのカウント・ダウンが始まってから第2弾のシングル発売。
前作『謝肉祭』の後はどんな作品がリリースされるのか、世間の注目も浴びていた。
『謝肉祭』から2ヶ月での発売は引退へのスケジュールの為で、
それまでのローテーションより短いスケジュールでの発売になった。

リリース前のニュースは入ってきていたし、9日前のコンサートでも生で聴いていた自分は、
それまでになかった作品でありながら、より百恵らしい作品になって喜んでいた。
ワクワクしてレコードに針を落とす日を待っていたような気がする。

この当時実家ではなく預け先の家に住んでいた自分は、
土曜に実家に帰らないとレコードは聴けない生活だった。
レコードを聴ける家に帰ったのは24日(土)、レコードを買いに行けるのは25日(日)。
アルバムを予約していたが、それまで待たなければならなかった。

25日(日)、小さいころからご用達だった実家のすぐそばにあるレコード店。
予約していたアルバム『メビウス・ゲーム』を買いに行き、
ポスターと録音用の生カセットをもらったのを覚えている。
しかし、シングル『ロックンロール・ウィドウ』は購入出来なかった。。

当時のシングルは600円。アルバムは2,500円。
今なら600円のシングルはとても買いやすい値段だが、当時は中学生の自分にとって600円は高かった。
百恵としては初のアルバムからのシングルカットで、アルバム同時発売だったのでシングルを諦めた。
買えないシングルを横目に、アルバムだけ買って帰り、
ジャケットをしばらく眺め、封入物を眺める。
百恵の顔はジュークボックス・ロボットのようなSFチックなロボットに抱かれたイラスト!
「これはいい!」という想いと、「でも新しい百恵の写真も見たかったな」の想いで複雑。
レコード・レーベルもこのアルバム用のイラストレーベル。
百恵のレコードでオリジナルのレコード・レーベルは初!これには興奮した。

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90分のカセット、SONYのBHFをデッキにセットし、
レコードに針を落とし録音スタート。

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1曲目は『ロックンロール・ウィドウ』。
しかし針を落とすと流れてきたのは弦楽四重奏。
意外な出だしの演奏に
「おっ」。
このアルバムが凝った作りのトータル・アルバムであることがこの一瞬で把握できた。
その四重奏の中からいきなり飛び出してきたエレキギターのピッキングノイズ音のイントロと共に
『ロックンロール・ウィドウ』が始まる。
「これはいいぞ!」。
間奏のブルース・ハープがまたカッコいい!

次々に展開する新曲のオン・パレード。どれもがカッコいい。

ゾクゾクしながらA面の最後『アポカリプス・ラブ』へ。
「なんだこれは!」
「もう百恵が百恵じゃなくなっている。すごい曲歌っている。」
こんな印象だったと記憶する。
ドラム、パーカッション、ベース、ギター・・・サウンドが凄すぎる。
百恵の歌もレクイエムのよう。何か神がかったような百恵のヴォーカルに圧倒された。

エンディングではドラムとパーカッションがエンドレスで鳴り響き、
フェード・アウト。

「はぁ。。」
自分はこんなため息をついたのではないか。

A面すごかったな・・録音を一時停止し、レコードをひっくり返す。

針を落とし録音スタート。

A面の終わりで鳴っていたドラムとパーカッションが再びフェード・インしてきた。
「!! いいぞ!!」
「なるほど・・繋がってるのか!」

するとドラムとシンセの力強いアタックが鳴り始める。
『テクノ・パラダイス』
テクノと百恵。
なにか不一致なイメージだったが、百恵のヴォーカルは生き生きしている。
特にサビの百恵の伸びやかなヴォーカル、メロディラインも美しい。
曲はロックではないが、サビの百恵のヴォーカルは完全にロックヴォーカリスト。
シャウトしているわけでもないが、この深みのある声と伸びやかさはロックヴォーカリストだと思った。

B面になるとB1〜2、B3〜4が繋がり次々新鮮な作品が並ぶ。
『ワン・ステップ・ビヨンド』
「これはもうロックヴォーカリスト百恵でしかない」
『E=MC2』
「ああ、コンサートで歌った曲だ!」

それまでのいけいけサウンドの連続が終わり、エレピのソロがコード弾きではじまる。
『ヴァイオレット・ラプソディー』
「ああ、このアルバムのラストらしい作品だな・・」
と思っていたら弦楽四重奏へ。
「あれ、アルバムの始まりと同じメロディ・・なるほど・・」
アルバムのラストはアルバムのオープニングと同じメロの弦楽四重奏が流れ、
終わりを告げるようでオープニングに繋がっているイメージなのだ。

「やっぱり百恵のアルバムはすごいな・・・」
大きなためいきをついたかどうか記憶にはないが、そんな気分だった。

当時僕はソニーのウォーク・マン(第1号機種)を持っていて、
常に外出時はそれで音楽を聴いていた。
早速このアルバムを持って歩けるよう、録音したBHS-90カセットのB面に何を入れるか考え、
アルバム『L、A Blue』を選び録音。


この日だったかは記憶にはないのだが日曜日だったはずなのでこの日と思う。
このカセットを入れたウォーク・マンと共に、
ちょっと離れているショッピング・センターにあった紀伊国屋書店へ。

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このショッピングセンターは結構中学の先輩や同期などのたまり場になっていて、
紀伊国屋書店へ行くとその先輩や同期の友人が立ち読みをしているのが常だった。

案の定先輩や友人がいて、僕が百恵ファンだと知っている先輩が
「百恵ちゃん新曲出したんだよね、なんかすごいカッコいいみたいだね」的な事を聞いてきた。

自分は待ってましたとばかりに先輩に録音した『メビウス・ゲーム』を聴かせる。

ヘッド・フォンをしている先輩の耳にはアルバム最初の弦楽四重奏が流れ、
「こんなんじゃないよ」と僕に言った。
僕は待ってましたとばかり、「いま始まりますから」。
『ロックンロール・ウィドウ』が流れ、先輩の顔が「おお!」っとなる。
喜んだ顔をして聴いている先輩を見ながら「ね、先輩カッコいいでしょ!」と満足している自分がいた。

百恵のアルバムの凄さを先輩に知ってもらえた感激だったのか、
この時の事を何故だか今でも鮮やかに覚えている。






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2020年05月20日

引退ドキュメント-45 尊敬する金子由香利さんとの対談

40年前の5月20日(火)

女性週刊誌「女性自身」80年6月5日号発売。
5月1日号より連載されている『山口百恵“引退直前の……”本音ハッピー対談』で、
百恵が尊敬するシャンソン歌手、金子由香利さんとの対談が実現した。


六本木のとあるシャンソン喫茶
憧れのひと・金子由香利さんとの対談とあっって、百恵ちゃんは、いつになくワクワク・ソワソワ。
シャンソンを歌い続けて20年。
この日金子さんは、白のブラウスに、黒のパンタロンスーツを小粋に着こなして―

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山口 この間、金子さんがおでになったNHKの番組の再放送がありましたでしょう。
金子 はい。ありましたね。
山口 それを、私の彼がみたんですって。
金子 まあ、本当!? はずかしいなあ(笑い)
山口 私、彼に“金子さんの歌は、ぜったいに聴いてほしい”って、いつもいっているんですね。
金子 まあ!
山口 だから、彼も気にかけていてくれたらしくって。
   それでやっぱり彼も、すばらしいっていっていました。
金子 そうですか。でも私、あなたのような方に推薦していただけるなんて、本当に光栄だわ。
   もう、はずかしいくらい(笑い)。
山口 そんなあ。


山口 私が、はじめて金子さんの歌を聴いたのは“銀巴里ライブ”(ビクタ−から発売のLP)なんですね。
   アリスの谷村新司さんから“これは、とってもいいから聴いてごらん”と、レコードをいただいて。
金子 ああ、そうなの。
山口 それで、さっそく聴かせていただいたんですけれどあのなかに『再会』という歌がありますね。
金子 ええ。あれは以前愛し合ったことのある2人が、街角でバッタリ出会って―

   あら!ボンジュール 久しぶりね
   ・・・・・・・・
   あの方 奥さんでしょう
   とても 素敵なひとね
   ・・・・・・・・
   
   と、さりげない会話を交わして、別れていくという歌ね。

山口 とてもステキな歌ですよね。
金子 私も大好きなの。
山口 (うれしそうに)そうですか。
   実はわたし、金子さんの歌を聴くまでは、シャンソン―それもフランス語のものは
   特に退屈な歌だとしか感じられなかったんですね。
金子 そうかもしれないわね言葉がわからないと、ね。やっぱり。
山口 そうなんです。それが日本語で、金子さんのシャンソンを聴いたとき、
   私、フッと森繁久弥さんの言葉を思い出したんですね。
金子 あら、どんな?
山口 “歌は語れ、台詞は歌え”という言葉です。
   たいへんな名言だと思うんですけれど、金子さんの歌を聴いていると、
   まざまざと森繁さんの言葉がよみがえってきて。
金子 光栄だわ(笑い)。
山口 私、歌を“語る”ってああ、こういうことなんだろうなって思ったんですね。
   そんなわけですから、昨年の3月、はじめて金子さんの生の舞台(西武劇場)を拝見したときは、
   もう感激しちゃって・・・・
金子 なんだか体じゅうが、かゆくなってきたわ(爆笑)。
山口 あのとき歌ったなかで『眠ってる間に時は過ぎてゆく』というレパートリーがありましたでしょう。
金子 ええ。

   眠ってる間に 夢見ている間に
   時は流れ 過ぎてゆく
   子供の頃は もう夢の中
   時は時は 今も過ぎてゆく
   ・・・・・・・・

   これは、ジョルジュ・ムスタキの歌なの。

山口 私、それを聴くたびに“あ、こんなにも簡単に、時は過ぎてしまうのか。
   自分の生きている瞬間というのは本当に、もっと大事にしなければいけないんだわ”
   って思うんですね。
   それで“じゃや、大切に生きるには、どうしたらいいんだろう”って3日間ぐらい、
   ドーッと真剣に考え込んでしまうことがあるんです(笑い)。
金子 私も、二度と訪れない“いま”という瞬間を大切に生きよう、と歌っているときに、
   いつもそう思いますよ。
山口 そうですか。やっぱり。

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金子 でも百恵ちゃんは、いまは、とてもいい時間を過ごしているんじゃないかしら。
   どう?
山口 はい。いままであった迷いがなくなって、いまは、仕事のことにしても、本当に
   ひとつのことに対して目をむけられるって感じです。
金子 なにごとも集中できるってことですか?
山口 ええ。そんな感じです
   それに“この会場で、この歌をうたうのもこれが最後だな”と思うと、その歌や
   仕事のことがとてもいとおしく思えてくるんですね。
金子 だから、とてもいい仕事ができるんでしょうね。
山口 最近は特に、雑念も入らず、精神的にもとても安定して仕事ができますね。
金子 いまは、ありったけのものをだして、仕事にぶつければいいのよ。
   あとは彼が待っていてくれるんですもの。
山口 (ニッコリ笑い)はい!
金子 だけど正直いうと、友和さんとのことは、ビックリしたわ。
山口 フ、フ、フ。
金子 でも、さすが百恵ちゃんだ!と思った。
山口 そうですかあ(笑い)。
金子 もう、とても私なんか真似ができないわ。やっぱりなにかをつかんだひとというのは、
   年などと関係ないのね。
山口 そんな・・・・。
金子 そこへいくと私なんか年ばかりとって、なかなか積み重ねができないひとだから
   いざとなると、すぐにグラッと折れちゃうの。
   でも、その分、若いんですって(笑い)。
山口 本当に金子さんて、お若くておきれいですね。
金子 ありがとう(笑い)。
山口 恋をしていっらしゃるからじゃないんですか?(笑い)
金子 それが残念なことに私は、男性に恵まれていないの(笑い)。
   でも、一度だけ小説になりそうな大恋愛をしたことがあるのよ。
山口 ワァーッ!ステキですねえ。
金子 それで、その男性と結婚してしまったの。だから、いままでに男性は、彼だけ。
   フ、フ、フ。
山口 私も、ぜひそうありたいです(笑い)。
金子 でも、その分、歌のなかでは、さまざまな恋を体験してきていますよ。
   ときには娼婦にもなるし、ほれぬいた恋人を殺してしまう女、とか
   さまざまの女の、さまざまの恋を歌のなかでね。
山口 実際の金子さんは、どういう方なんですか?
金子 とても臆病者。ものおじはするし、相手のことを好きでも、口にだしていえないほうなの。
山口 へェー。
金子 それこそ、畳のうえに“の”の字を書いちゃうほうだもの(笑い)。
   とても、自分のほうからアタックなんかできないわ。
山口 それだけに、思い込んだら一途なわけですね。
金子 そう。もう、命がけ。
山口 そこは、私も同じです(笑い)。

山口 ちょっと意外ですね。
金子 そう?じゃ、私は、どういうひと?おしえて(笑い)。
山口 つねに“女”であるひとって感じがします。
金子 まあ!
山口 いつもは“母親”って感じがすごくするんだけれど、ステージに立つと“女”なんですね。
   しかも、イヤ味がなくて、どういうふうに娼婦を演じていても、
   すごく純粋な娼婦なんだって気がします。
金子 まあ、うれしい!
   実はあのおすぎとピーコがね、私のことを“お母さん、お母さん”ていうの(笑い)。
山口 ウフッ。
金子 ま、ふだんは、お母さんでもいいけれど(笑い)。
   私はステージでは“女”でありたいと思うわ。
山口 それが理想ですよね。
   でも、女であり続けるってことは、とてもあたりまえのことのように思えるけれど、
   本当は、いちばんむずかしいことじゃないかって気がしますね。
金子 そうね。でも、いやったらしい女にだけは、ぜったいになりたくないわ。
山口 そうですね。
   私が、金子さんのいちばん好きなところは、そのシンプルなところなんです。
   歌をとおして見る金子さんというのは、ぜったいに素顔だし、それがこちらの胸にも
   ズシンと響いてくるんですよね。
金子 そうですか。
   私もできる限りシンプルでありたいと思ってはいるんですけれど。
   でも、まだね。いまの私の歌には余分なものが多くって・・・・。
山口 そんなことありませんよ。
金子 そう、うれしいわ。
山口 あのう、金子さんは、昔お芝居をやっていらしたと聞きましたが本当ですか?
金子 ええ。少し勉強していました。というのは私、こう思うの。
   歌い手のなかには、いい声で美しくうたうひとがいてもいいし、話口調でうたうひとや、
   たとえば、マイムで表現するひとがいても、おかしくないと思うのね。
山口 はい。
金子 自分の個性が生きて、それを相手に伝えられれば、どんな形をとってもいいと私は解釈
   していますから。
山口 それで、お芝居を勉強して、お芝居の形で・・・・。
金子 そうね。勉強したお芝居の表現とメロディを借りて、自分のなかにあるものを相手に
   伝えようと思ったわけね、私は。
山口 フーン・・・・。
金子 でも、今日はまるで、百恵ちゃんからほめられるために来たみたいだわ。
   こんなはずじゃなかったのに(笑い)
山口 私のほうこそ、いろいろ生意気なことをいって、ごめんなさい。
金子 いいえ。とんでもないこれからは百恵ちゃんの話をしましょうね。(次号へつづく)

<原文まま>

 


冒頭グラビアページには12日、成田からヨーロッパへ旅立つ百恵のグラビアも。


“独身最後のひとり旅”へ出発した山口百恵。
5月12日〜22日、テレビの仕事でヨーロッパ旅行。
ところが三浦友和もそのあとを追うように、5月16〜30日、
CM撮影にヨーロッパへ。
パリかミラノか、周囲の目を気にしないでデートの予定!?
どおりでこの百恵ちゃんの笑顔、嬉しそうなこと。


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